南アフリカの「真実和解委員会」について紹介しましたが、2001年のNHKの放送「ETV2001・戦争をどう裁くか」で紹介されたことがありますので、その内容をお借りして紹介させて頂きます。
内戦や民族紛争の中で、今も暴力が続いている。
その一方で、かつて敵対した者同士で和解しようとする取り組みが世界各地で始まっている。
南アフリカでは真実を追究することでアパルトヘイトという過去を清算しようとている
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南アフリカの「真実和解委員会」
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南アフリカ共和国では、半世紀に渡って続いた人種隔離政策(アパルトヘイト)で、人口のおよそ80%を占める黒人を、少数の白人が支配した。
住む地域を
限定され、仕事や
教育の機会を奪われた黒人は、貧しい生活を強いられた。
アパルトヘイト時代、白人政権の秘密警察が行った拷問や虐殺によって、多くの黒人が命を
落とした。
これに対し黒人開放組織もテロを行い、両者の間でおびただしい血が流れた。
1994年、
ネルソン・マンデラ氏が南アフリカ史上初の黒人大統領に就任した。
開放闘争の指導者だったネルソン・マンデラ大統領が目指したのは、すべての人種がともに
生きる社会の実現だった。
それまで別の学校に通っていた黒人と白人の子どもたちは、同じ学校で学び始めた。
黒人の地位向上も図られ、白人に限られていた
公務員の職場も、広く黒人にも門戸が開かれた。
マンデラ大統領が特に力を注いだのが、アパルトヘイト時代に行われた人権侵害の真相解明だった。
長年に渡って対立してきた黒人と白人の溝を埋めるには、真実を明らかにすることが重要だと考えたからだ。
1996年、マンデラ大統領の呼びかけによって、真実和解委員会が設置された。
委員長には、ノーベル平和賞を受賞し、白人たちからも信頼を集めていたデズモンド・ツツ大司教が選ばれた。
<ツツ大司教>
過去に目を閉ざせば同じことの繰り返しです。
過去の真実を見つめなければいけません。
その時初めて、新しい社会を作ることが出来るのです。
委員会では、先ず被害者や遺族からの申請を受け付けた。
その数は2100件。公聴会ではツツ大司教たち委員会を前に、初めて公の場でその悲惨な体験を語った。
<子どもを亡くした女性>
息子は白人警官に射殺されました。よい子でしたが、もうこの世にはいません。
<夫を亡くした女性>
夫は警官に殺されました。憎しみは一生消えません。
委員会では、申請を元に調査を行い、加害者を特定した。
加害者の多くは、白人の警察官や軍人だが、黒人も含まれていた。
加害者は、真実を全て告白することによって恩赦が認められる。
<告白書を提出した元秘密警察幹部の男性>
保守的な白人家庭で育ち、自分が正しいと信じていました。
間違っていたとは思いますが―― 当時は黒人との戦争でした。
アパルトヘイトを批判してはいけないと思っていました。
これまで1万5千件の究明が行われた。
真実和解委員会は、このような方法で真実を明らかにし、国民の和解を進めようとしている。
1998年10月、2年半に渡った委員会の取り組みが報告書にまとめられ、ツツ大司教からマンデラ大統領に手渡された。
報告書は全5巻。3500ページにも及んだ。
<マンデラ大統領(当時)>
報告書は、相手への複雑な感情や苦しみを呼び起こすでしょう。
それと引き換えに、処罰なき正義を手に入れられるのは、
被害者にとっては受け入れがたい哲学的な問題でしょう。
南アフリカでは真実を追究することで、アパルトヘイトという過去を清算しようとしている。
(お詫び:2001年のNHKの放送「ETV2001・戦争をどう裁くか」の内容をお借りしました)
posted by southafrica2010 at 10:39|
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